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大規模修繕によるアレルギーとは?対策方法はある?

公開日:2019/12/01  最終更新日:2019/11/18

マンションなどの大規模修繕の際には、工事に関するトラブルに注意する必要があります。揉め事に成りやすい問題としては騒音や異臭ですが、アレルギー反応に関しても少なくありません。

ここでは大規模修繕でアレルギー様の症状が出る原因と、対策方法などについて詳しく見ていきます。

大規模修繕でアレルギー症状が出る原因

アレルギーと言えば食べ物や花粉が原因になることが多いのですが、大規模修繕では、これらはほぼ関係ありません。ならば、どう言った理由で症状が出るのかですが、これには「化学物質」が関係してきます。

現在の日本においては、至るところに化学物質が使われているのは説明するまでもありません。家庭内においては食器用洗剤やゴム手袋などがありますが、これによって痒みや発赤などの症状が出るケースがしばしばあります。大規模修繕においては、実にいろいろな工程で化学物質を利用することになります。

塗装であったり、部材の接着であったり、屋上防水にも化学物質が使われているわけです。特にアレルギー体質の方は、これらの工程で使う塗料や接着剤などに、反応してしまうことが少なくありません。

中でもシンナーに関しては匂いもキツイですし、これが室内に侵入してきて体調を崩すケースが良く見られるようです。このような原因で、化学物質に対する過敏な反応が現れるわけですが、厳密には、この症状はアレルギーとは別だと考えられるようになってきました。

アレルギーと同じように、目のかゆみや鼻炎、咳などが現れるのですが、そのメカニズムが異なると考えられているのです。このために、現在では病名もわけて、化学物質過敏症として扱われるようになってきました。

その違いは発症のメカニズムにあります。アレルギーと言うのは、基本的に免疫システムに異常が生じて、身体に異常が起こる病気です。これに対して化学物質過敏症は、薬品刺激がそのまま中枢神経系に作用すると考えられています。

人体には薬品などに対する一定の耐性が備わっているとされますが、これを容量オーバーしたときに、問題が生じるわけです。この化学薬品に関する反応は個人差がありますから、多数の人が大丈夫であっても、一部の方にはトラブルが生じる可能性があります。

発症した場合の症状は中々辛いものが多いです。軽度ならば目や鼻、喉の炎症などですが、これが数週間から数ヶ月も続くと、大きなストレスになってくるでしょう。症状が進むと神経系の疾患や知覚障害、意識障害に繋がることもあります。

化学物質で症状が出た場合のトラブル

化学物質でアレルギーのような症状が出た場合には、化学物質過敏症が疑われます。これは一日や二日程度でも、住民にとっては辛いものですが、大規模修繕となると期間は長く、一般的には2ヶ月以上のスケジュールになることが少なくありません。

これでは、数日間ならば何とか我慢していた方も、だんだん耐えることに限界を迎えてきます。そうこうしているうちにクレームに発展することが多く、その処理が困ったことになってきます。現在では医学的に化学物質過敏症と、大規模修繕の因果関係を証明することは簡単ではないと言えるでしょう。

しかし、場合によっては明確に立証できるケースも考えられ、この場合には賃料の減額や免除、避難していたマンスリーマンションの費用請求などがあり得るはずです。

このような原因で訴訟沙汰になると、時間も掛かりますし敗訴するともちろん、お金もかなりかかってくる可能性があります。やはり数ヶ月も大きなストレスに晒されると、被害者の方は完全に怒り心頭状態になってきますので、それを鎮めるのは中々難しく、争訟になることもなくはないのです。

なお、アレルギーのような症状を発症したのが一人や二人なら、上記のように賃料減額や迷惑料の請求などが考えられますが、これがより大規模な被害になると、工事そのものが中断しかねません。こうなると工期が延びて費用が嵩んできますので、大きな問題になってきます。

他の住民の方も、工期が延びるとストレスが長引く結果になるため、雪だるま式にクレームが増える可能性がかんがえられます。工事予算についてはある程度は余裕を見ていると思いますが、不用意に期間が長引いてコスト増になると、これも好ましくないでしょう。

ここまで問題が深刻化するのは、業者がいい加減であるケースが多いものの、やはり、化学物質過敏症の場合は症状が辛いため、トラブルが大きくなる可能性は否定できません。したがって、できるだけ事前に対策を考えていくことが大切と言えるでしょう。

事前にできる対策方法について紹介

大規模修繕を実施する際には、とにかく化学物質を使わないことは難しいため、事前説明が大切となります。事前に説明する義務を果たすことで、もしもの訴訟に発展したときにも、責任を果たしていたと考えられる一因になってくるでしょう。

もちろん、入居者の精神面にとっても、きちんと説明を受けて、納得して工事に挑んだほうが、ストレスは少ないと考えられます。これは騒音や異臭もそうですが、入居者は「そんなの聞いてない」と言うときに問題が生じると、トラブルになっていることが多いようです。

したがって、まずは事前周知を心がけるようにするのが、対策の第一歩と考えて良いでしょう。何らかの過敏症を持っている方は珍しくありませんから、事前説明のときには騒音・異臭・ホコリとあわせて、お願いするようにしていきましょう。

事前に説明しておくことで、入居者の方も主治医と相談して予防を検討するなど、できることも増えてくるわけです。次に、丁寧な業者ならば化学物質のリストアップをしてくれたりもするので、これも役立ちます。化学物質過敏症の方の中には、すでに自身が苦手な成分を知っているケースがあるのです。

使われる薬剤にはシンナーやトルエンなどがありますが、どれが駄目なのか知っている場合では、リストを見て危ないかどうか判断できるため、安心に繋がるでしょう。それでも、過敏症トラブルが心配なときには、一時退去してもらうのも選択肢です。

過去の大規模修繕で過敏症が出ているような方では、やはり、次の工事でも症状が現れると考えるほうが自然でしょう。このような場合にはタイミングを見計らって、マンスリーマンションなどに避難してもらいます。特に塗装工程や接着剤を多く使う場面では、問題が生じやすいと考えられるので、このようなタイミングを避けるようにすると良いでしょう。

なお、シンナー対策として空気清浄機を考えるケースがありますが、実際には効果はあまり期待できないようです。空気中に充満したシンナーをすべて吸い取るのは難しく、健康に害がない濃度まで下げるのは、家庭用の機材では厳しいものがあるでしょう。

 

大規模修繕に関するアレルギーのような症状がでるトラブルについて見てきました。その原因は化学物質過敏症と言われており、シンナー等に体が反応することで問題が生じてきます。対策としては事前説明と医師への相談、そして避難などが効果的と考えられます。

いずれにせよ、業者の配慮やノウハウも大切になるので、これに関するリスクが心配なときには、この問題に詳しい会社を選んでいくのも選択肢。騒音問題なども深刻化すると厄介なので、総合的に相談しやすい相手を選んでいくのが、おすすめと言えます。

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